2メートル超え

ドイツ、ベルリンからのゲスト、マルセラは186㎝、女性では今までで一番大きくどうしようとずっと悩んでいたのですが、当日2m以上ある18歳の息子君と現れ、そこからもう完全に限界を越えた世界に突入しました。私の総絞り市松模様の変わり小紋が一番大きいのでつい丈でお着せしました。若い頃これを着て柴又行ったら、的屋のおじさんに「いいもの着てるね」とほめられた逸品です。息子君は予約していなかったけどおまけで一番大きい特注着物をきせ、帽子をかぶせたらあらかっこいい、というか、もう高砂にはあり得ない光景になってしまいました。ロスから来た図書館に勤めるデイジーとヴィクトリアにも若草色と青のきれいな着物をお着せし、柴又の参道を歩くと、もう見られる見られる、参道のお店の方々が出てきて一緒に写真撮っていました。

よくこれだけ大きい着物があるねとまず聞かれましたが、これは私の父の形見のアンサンブルの生地で、イスラエルのポールが息子君と来日した時190㎝ある彼のために特注で作ったものです。彼の息子君はダウン症でヘブライ語しか話せないんだけど、デニムの着物を着て私の点てた抹茶を美味しそうに飲んでくれたんでしたっけ。

それからたくさんのゲストが着てくださり何処へ行っても素敵だとほめられますが、今回は左の写真を見てもわかるように本当に異次元の世界に突入してしまった感があります。

それにしてもこの日は外国人の方が柴又にたくさいらして、私がきいただけでもデンマーク、ロシア、香港、イタリア、とのこと、すごいなあとびっくりしました。ポール君とぽつぽつ話して将来何になりたいのと聞いたら、ゲームクリエイターだそうで、お母さんが本をちっとも読まないから駄目よと突っ込んだりして、どこでも同じ親子の会話してました。大きいけど素直なポール君はビーガンでお昼食べていないとか、それなのになんであんなに大きいのか。

 最後に亀屋さんでみんなでお団子を食べ、一線を越えたわが東風の記念すべき日は無事終わったのです。