お釈迦様

土曜日は忙しくて、朝一で熱海にバス旅行に行かれるお客様に水色の綺麗な紬をお着せし、11時から私の体験サイトのカバー写真のモデルをしてくれている沙耶さんのお友達の四人の外国人の方に着付けし(娘が手伝ってくれました)1時から体験のゲストに着付けしました。幸い?キャンセルがあって、お客様はアメリカのアリゾナからきたLyneseさんだけ、娘にヘアと着付け手伝ってもらい次女の手描きの振袖をお着せしました。

二人で柴又へ行き、人数の多い時にはいかない彫刻ギャラリーに入って彫刻の名人たちが彫った法華経説話をじっくり見ていた時、突然彼女は泣きだしました。メキシコ出身の両親を持つ彼女は兄弟も多く経済的には恵まれて育っていないけれど感受性が豊かで好奇心が旺盛、絵を描いたりしているようだし、明るくてポジティブだけどブッダが好きだと言っているという事は、内面ではいろいろ葛藤があるのでしょう、エアビーの写真はピンクの髪の毛してました。私は法華経全文書き起こしたし、手塚治虫のブッダ愛読書だし、お釈迦様の誕生日の花まつりの説明するため一応英語で調べたりはしたんだけど、彼女が法華経説話の細かい彫刻見て理解し感動してるの見て、私の役目はここまで連れてくることなんだなあと分かりました。この振袖は知り合いの職人さんが精魂込めて娘のために描いてくれたものです。それを着て、彫刻名人たちが彫り上げたお釈迦様の生き様を目の当たりにすることが出来た彼女の姿は印象的でした。