ハードな着付けが続いています。今日は六人のゲストでした。疲労もたまるし、まして今日は天気が悪く最悪の状況、一人目着付けながらテンション上がらず、あと五人できるのかと不安になりました。中国人の姉妹、チリのカップル、そしてノルウェーからのヴェトナムの母娘。英語が話せないお母さんは無表情で反応なくひたすら小柄でした。
雨の中コートも着ないで柴又出かけ、写真もそんなに取れないしお団子食べて山本亭行って、帰って来てティーセレモニーして最後プレゼントの着物を選び出したとき、俄然ヴェトナムのママが張り切りだしました。バーゲンとか女性は人が変わるというけど、何枚も着物抱えて迷っているママは可愛かった。ノルウェーにいる娘さんのお土産に赤い着物を選び畳んで袋に入れたママは、座って着物片付けている私のところへとことことやってきて、突然抱きついてきました。座っている私と立っているママはちょうど背丈がつりあうのです。満面の笑みのママをまじかに見た時、言葉が通じなくても人種が違っても愛というものは通じるものだなあとつくづく思いました。
沢山の着物の中から一枚選び着せて髪を結い上げ、ハレの姿になる。考えてみたら自分だって正装した時ハイテンションになります。戦争終わってノルウェーに移住しいろいろ苦労したであろうママが着物の力でこんなに喜んでくれたことが嬉しかった・・愛に満ちたママと最後またハグして別れました。一期一会、最初で最後の出会い。そしてLOVE