伝家の宝刀

 危険なまでの暑さの中、アメリカから来てくださったふっくらした仲のいい母娘のゲストさん、何とか総力結集して頑張り、右のお姉さんには京都のひで也工房の素敵な浴衣を、左のママには同じく京都の着物作家堺映祥さんの麻の訪問着をお着せしましたが、20歳の妹さんに着られるものがなくどうしようと思っていたら、振袖ドレスの写真を見て「素敵❣」というので、スカートのフープを頭から被せて初トライしてみました。120㌔越すとさすがに普通に着物を着せるのは難しく、でも20歳のお祝いになるしこういう形でも黒振袖を着ていただけて私は嬉しかったです。

 ゲストが満足してくださったかはわかりませんが、いつもいろいろ悩みながらいろいろな体型の方に合うものを考えます。写真を撮るだけだったらこの振袖ドレスは豪華だしフリーサイズで着せられるから外国人に適していると思っていましたが、やはり伝統的な普通の着物を選ばれる方がほとんどでした。職人さんたちが精魂込めて作った着物を着てもらうためにいろんな方法考えて、キモノスタイリングを得意とする娘がいろいろ作った作品を見ながら、着物を生かすためにこういうやり方もできるようにしておいてよかったと思います。

しかしこの着物たち、総額‥百万なのです・・

このままお茶体験し、着物脱いで帝釈様へ行き、彫刻見たり写真撮ったりしましたが、あまりに暑くてアイスクリームやかき氷食べてました。ママは敬虔なクリスチャンで、お経の彫刻とキリスト教のステンドグラスは似ていると教えてくれたり、マヘリア・ジャクソンというゴスペルシンガーが大好きな私のために主の祈りというゴスペル歌ってくれました。それにしても暑い暑い一日で、みんな疲れなかったか心配です。