Origin

いつのころからか、着付けしながらゲストに「あなたのoriginは?」と聞くようになりました。フランス、ドイツ、イギリスなど様々な国から皆さんいらっしゃいますが、お顔見るとアジア系の方が多く、こうやって伺っています。こういう聞き方していいのかわからないけど、お答えはベトナム、フィリピン、中国などが多いようです。

”ダ・ヴィンチ・コード”の作者ダン・ブラウンが新しい小説”オリジン”を書いたし、スケートの羽生結弦選手の新プログラムの題名がやはりoriginだし、起源とか根源ということで最近私の中でとても気になる言葉なのです。

 

昨日のゲストはロシアのサンクトペテルブルクから来た身長150センチの可愛い姉妹と、アメリカユタ州から来た29歳のスリムで小顔の女性、横浜国大に一年留学したことがあり日本は四回目で日本語話せます!、そして彼女の姪の17歳のアビーこちらは私と同じくらいの大柄な女の子ですが、どちらかというと愛想っけのないシャイな子でした。

ロシア姉妹は学生、アビーは学生ではなく掃除の仕事をしてるとか、でも日本語勉強中でひらがなカタカナは読んでました。私は大柄なタイプはやはり得意なので、ぶっきらぼうなアビーをかまいながら割と楽しく着付けてたのですが、若いおば様の方がコミュニケイションはとれるんだけど何となく投げやりというか浮かない顔をしているのが気になっていました。

ロシアの姉妹はロシア語でしゃべりまくりながら駄菓子をたくさん買ったり、写真撮りまくったり、蚊に刺されて帝釈様で薬借りたり忙しかったけれど、ユタ州のおばさまはお酒は?no!,ウナギは?No! モルモン教だそうでいろいろ制約が多いみたいです。

うちへ帰って来て浴衣脱いでいる時、彼女は日本語で、自分はネイティブアメリカンのハーフだと言いだしました。私も主人も何とコメントしていいかわからず、おたおたしつつインディアン?を想像していいものか、相変わらず世界史勉強しなかったこと後悔してました。

後でいろいろ調べたら、差別も制約もたくさんあるようで、それでモルモン教だし、彼女には枷がたくさんあるのでしょう。

別れ際アビーとしっかりハグし、ロシアのお姉さんからはロシア語で話すお人形貰いました。

私は多分純粋な日本人ですが、考え方や感じ方はかなり変わっている、そのoriginは何なんだろうといつも考えています。

荒れ狂った台風が去り、今日はオーストラリアのカップルとシンガポールの女性二人いらっしゃいます。さあ、いろいろ宿題抱えたままですが、最善を尽くしましょう。