プロポーズ

 夫がゴルフに行って朝からいないので、今日はスペイン語の話せるきみこさんを助っ人に頼んでいたら、もう二人見学したいという方がきて、にぎやかになりました。メキシコの薬剤師カップルは30分前に市川から到着、もう一組も早めに来てしまい、準備が良くできていないとおもいつつ見切り発車で開始しましたが、着物の選択に盛大に迷う女性陣を見学の方はうまく誘導してベストフィットのコーディネーションに持ち込み、ヘアも本人の希望に沿った素敵なアップスタイルにしてくださいました。最近は男性の着付けは主人なので、久しぶりにナイスガイ二人に着付け(ルーマニアの彼はリチャード・ギアに似ている気がしました)、長身の女性陣の着付けにかかりましたが、メキシコの女の子の襟のコーリンベルトが緩み、きれいでないと思いつつ直せず(痛恨)次に進みましたがカナダから来たシャープなミステリアスな女性は何者か分からずいつもの誘導尋問を始めます。「何か国語話せるのですか?」「英語とフランス語、ドイツ語にアラビア語よ」「すごーい!では日本語は?」と言葉重ねながらアラブ系なんだと納得。「お仕事は?」「コンサルタントで、彼とはインターネットで11カ月前に知り合ったの」彼はルーマニア出身のエンジニアで日本は来たことがありますが、彼女は初めてで、お刺身がおいしかったとのこと。真っ赤な着物に黒地の袋帯、帯締めも黒というけど喪服用使えないので脚下。細身なので硬めに帯締めて何とか終了。

 私はメキシコの女の子の襟元が気になって仕方なかったのですが、彼女はそんなこと眼中になく何となく気もそぞろ。言いたくてたまらなかったことを、とうとう話します。「日本に来て、東京タワーの上で彼にプロポーズされたの」「わー、おめでとう!」それから堰を切ったようにラブラブポーズを繰り広げ、私とスペイン語通訳のきみこさんは言われるがまま必死で写真を撮ります。

 ルーマニアとアラブペアも負けじと熱いキスを交わすし、あーあーあーあーなんでしょう。でもこちらは結婚するわけでもないという感じで、コンサルタントの彼女は私のエアビーのプロフィール写真が笑ってないからチェンジした方がいいとしきりにいってました。写真の顔が怖いせいか?確かに予約は入らなくなっているけど、まあ一休みでもいいのです。

 うちに帰りティーセレモニーをし、早めに来たので少し早めに終わりました。着物脱いでほっとしたメキシコカップルに婚約指輪見せるポーズ取ってもらい写真撮って終了。おめでとうと熱いハグして、彼らは手をつないで帰りました。

 夜に二人別々にスペイン語でレビューがきて、本当に家族のように接してくれたと感謝してくれました。ほとんどスペイン語で対応してくれたきみこさんと着物選びやヘアメイクしてくださった方々のおかげでレヴェルの高いおもてなしができました。

ありがとうございました。