共に生きるということ

 最近新聞読んでいると、デジタル化、グローバル化、クラウド、イノベーションなどなど、わからない言葉ばかり出てきます。世の中急速に変化していること感じていましたが、日経新聞に載っていたユニクロの柳井正氏の「未踏に挑む」というインタビュー記事は、とても面白くそしていたく考えさせられるものでした。

 急速にデジタル化が進む中、これからは小売業もなくなり、情報産業とサービス業だけになるだろうし、なによりデジタル化は消費者個々人の嗜好を生活に直結できる可能性を持つので、顧客のためになっていない企業は淘汰され、存在意義のある企業だけが生き残れることになり、それが世界レベルですすみ、その中心概念になるのがグローバル化とデジタル化なのだそうです。

 デジタル化で消費者はどこでも服を買えるようになったのだから、逆に店舗は「そこでしか買えない」商品やサービスを提供する場であり、着こなしの提案から商品情報の収集まで行う地域に根ざしながらも世界中の人が集まるようなものにならなければならないと柳井氏は言います。

 そしてこれから知識労働へシフトするわけで「AIにはまねできない意味」を理解し、適切な質問ができる人間になるために自分の脳を鍛えてほしい。

「好奇心」Curiosity 「勇気」Courage 「挑戦」Charenge 「自信」Confidence 「継続」Continuation 「集中力」Concentration  という6つのCが重要で、これはノーベル賞を受賞した本庶教授の言葉だそうです。

 

 後でデジタル化という言葉を検索していたらエアビーのような企業と出てきて、クラウドで検索したらGメールと出てきたので、私の今の仕事もデジタル化したものなのかと改めてわかりました。でなければ一年弱で500人もの外国人はこないわけです。よくわからないでやっているというのも怖いものですが、限られた体力と残された時間を使ってこれから何ができるか考えたとき、きれいな着物を着て喜んでもらうという一段階目、帝釈天や参道のお店を楽しみ仏教に触れるという二段階目が終わり、今度は個人でどうしてもこの体験をしたいとこれからいらっしゃる方々にどう対応していくのかが鍵になるのでしょう。

 朝見ている語学番組の後に、チェコを俳優が旅する番組があって、ドイツとの戦争の爪痕が深く残る中で人々はどうやって生き抜いていくかという問いかけを町の人々にしていました。「時代も価値観も混ざり合う、混在こそがチェコ、国境は知恵でなければならない、銃口を突き付けられても、何も恐れるな、何があってもジョークで乗り切れ、信じること、誠実、親切、pouto(縁・絆)を大切にすること。」チェコの若い女の子二人来たことあったし、次女もこの間チェコへ旅行してきました。ヨーロッパの今と出会うことはとても複雑だけど、でもシンプルなことなのかもしれません。共に生きるということ。

 考え方が違っても、意見がぶつかっても、対立しても、物事の本質に向き合い、原点から考え、逃げ続けないで「考え抜いて戦え」そして「共に生きている価値観を示せ」と建築家の安藤忠雄さんは語り掛けます。

 明日はアメリカからカルメンさんが一人でやってきます。どんな展開になるか、いつものごとく見当もつきません。前ほど怖くなくなりましたが、うーん、やっぱりわかりません。四時間、ともに生きてみましょう。