キャサリン

 昨日はオーストラリアからの若夫婦が一組でしたが、彼らのサイトに札幌のエアビーのホストのレビューが載っていたので、スキーでもしてたのかなと思いつつお迎えしました。第一印象が、旦那さんの顔が笑っていない、うーんちょっと気難しいのかしら?奥様は控えめで秘めた情熱がある? 今日はほかのゲストとの交流はないから真っ向勝負ですが、まず昼ごはん食べたか聞いたら「勿論」とほのかなニンニクの香りとともに答えたので、これはビーガンではないとまず安心。(ギョーザが大好きだそうでした)そこらへんから旦那さんがしゃべりだし、オーストラリアのキャサリンという都市のエアフォースで働いていて、奥様はコロンビア出身(スペイン語です!)子供たちの世話をする仕事で結婚二年目、新婚旅行は日本、二回目の来日で札幌、仙台、京都、奈良とまわってきたそうです。着物の選択も早かったので着付け、ヘアと済んでお茶をやり柴又へ出かけましたが、そのころからなんとなく今までのゲストと違う感じがしてきました。日本観光もしてるし、京都で着物姿の外国人たくさん見てるし、いろいろ知っているうえで私の体験に来ている、だから話をすることが主になってきて写真もたくさん撮りましたが、普通のことではなくてユニークなコミュニケーションを期待している感が感じられてくるのですが、そんなに急に違ったことはできないし、いつもどおり進めていきながら二人に互いのどこが好きか聞いたら優しいところと一致してましたが、ではあなたは?と聞き返されたり、とにかく話をし続けて団子屋さんまでたどり着きました。またまたびっくりしたことに、彼氏は独学で日本語勉強していて、壁に貼ってあるひらがなのメニューを読み出し、漢字もほんの少し読めるとか、「ゆずだんご」「焼きだんご」・・えー!読んでいました。

 家に帰ってからもよく話し、主人と車の話、彼はマツダに乗っていて、オーストラリアではトヨタより人気だとか、ビールはまずいけどワインはおいしいとか、キャサリンという都市は雨期はしょっちゅうスコールがあり蒸し暑いとかさまざま語り、屈託がなくまっすぐ育った素直なアイデンティティはニュージーランドで生まれオーストラリアで育ったという健やかな生い立ちにあるのかしらと思ったりしていました。

 こういうタイプのゲストとは一緒に料理作ったりお酒飲んだりするともっと面白くなるのでしょうが、そうなると私の進み方も変わっていかなくてはならないでしょう。まあぼちぼち、考えていきます。最後奥様とハグしてから、旦那様を手招きしてガツンとハグして別れましたが、人は見かけによらないものだと、初めの気難しそうな印象にとらわれたことを反省。

 なんとなく、彼らと交流が続きそうな予感がします。

 (後日、カンガルーのぬいぐるみとアボリジニの石、それに美味しいチョコレート菓子を送ってくれました。)