突き抜けた個性

 新聞で成蹊大学の学長のインタビュー記事を読んでいた時、その中にあった突き抜けた個性という言葉がふと気になりました。AI革命と言われる新しい時代に突入した今、育てたいのは社会生活を営む中で生まれる常識や良識を含めた総合的思考力、物事をつなぎ合わせ点をつなぎ関係性を考えることで新しいことを生み出すという創造性、そして真のコミュニケーション能力だと書かれてありました。

 突き抜けた個性を持つという事は総合力を発揮するチームに選ばれるという強みであり、多彩な能力や特定の資質を持つ人間が集まる異質な集団の中で、柔軟に対応し役割を果たしていくことがこれからは特に重要になってくるという学長の言葉を見ていて、、あれあれ、これはエアビーの体験システムそのものではないかと気が付きました。

 今回のエアビーの会議で若い方たちの英語の討論についていけず、絶句していましたが、今の私に必要なのは英語力でなく日本語力だと思っています。

 「哲学の知をビジネス生かす方法はないか」と起業した”クロス・フィロソフィーズ”の役員の堀越耀介氏が都立高校のイベントで、「ググっても出ない問いを考えよう」と呼びかけ哲学対話をしていったという記事を読んで、昔の哲学青年の思考方法の逆を攻めていく手法に感心しつつ、彼らが提唱している人と人が向き合い、問いを重ねて本質を追及するということを、私は今ゲストとやっています。言葉の壁、民族の違い、アイデンティティーの違い、あまりに沢山ある壁の前で笑ってしまうくらい能力のない私にできることは、多分感じることだけかもしれません。