チーズ熟成士本田楓子さん

全く予約が入らない状態が続いていて、体を持て余していますが、エアビーからゲスト来ないなら、こちらから出かけて行くか仕掛けるか、していかなければなりません。とにかくショップカードを作らねばいけないのですが、前に言っていた日本文化コーディネーターというのに違和感があり、どうしようかと思っているところですが、日経新聞の日曜版に「若きチーズ熟成士フランスを魅了」という記事が載っていました。フランス語スペイン語イタリア語のテレビ講座見ていると、結構チーズの話が多くて、スペインのカナリア諸島で作られていたヤギのチーズはフレッシュで美味しそうだったし、本場物を食べてみたいのですがなかなか日本では難しい、フランスにはチーズ熟成士というチーズの職人さんがいて、酪農家からチーズを買い付け、温度や湿度、風通しを巧みに調整し、育てて店頭に並べ客に届けるそうです。幅広い知識と技術、経験が必要とされるのですがそのチーズ熟成士フランス選手権に32歳の日本女性、本田楓子さんが優勝したというのです。飲食店を営む料理人の父親のもと京都で育った彼女は大阪の酒造会社に就職、研修で訪れたリヨンのモンス社の高品質なチーズに感動、四年後に就職して働き始め、学びに対する積極性、記憶力、チーズへの深い愛情に支えられた知識の正確さを持って、言葉のハンディも乗り越え、フランス人がほとんどの16人の挑戦者の中で見事優勝を勝ち得ました。

 モンス社の仕事の中で最も印象的だった学びは「美しい所作の大切さ」だそうで、チーズは片手ではなく両手で優しく持つ、チーズの顔(表面)への注意を怠らない、重いものは軽く、軽いものは重く扱うなどで、それはお父様から聞かされていたことでもあり、所作には精神があらわれる、そしてそれは日本の茶道にも通じる心なのだと彼女はいいます。フランスのチーズ業界で茶道の精神が重んじられるなんてすごい話ですし、今はいろいろなものが混合されてグローバルな世界になってきていることは、たくさんのゲストと接してきて感じることです。日本人が優勝したという事で、世界の中のチーズという認識が生まれ活性化のきっかけになるでしょうとモンス社の社長は言います。外からの刺激や文化を取り入れないと発展はない、これが多分私の方向付けになりそうです。日本文化を一方から紹介するのではなく深く考えるために外からの刺激や文化を取り入れていくこと、たまたま朝早くJapanology plus日本学というテレビ番組を見て日本語の字幕もなく英語オンリーでしたが、例えば本田さんのようにどのチーズについて質問を投げかけても、生産者や味わい、由来について愛情を持って語れる姿勢を持っていること、日本のすべてを知ることではなく(不可能だし、それはAIの仕事です)愛情を持って語れる何かを持っていれば後はコミュニケーションや、刺激し合う事で深めあうことが出来るのではないでしょうか。

 着物から始まりいろいろなものやことに派生して、いろいろな文化にたいする感性により積極的に触れていこうと思います。

  ”Japanology plus” 私の場合何が付くのでしょうか。何を付ければ良いのでしょうか。