御朱印帳

 ゲストの中で、初めてご朱印帳を帝釈様で書いてもらったのは、旦那さんが横須賀の海軍で働いているプエルトリコ出身のキキでした。とても慣れた風に書いてもらっているのを見て、私はやったことがなくてあら恥ずかしいと思い、それから近くの神社で帳面をもらったので、早速書いてもらいました。とても達筆でそばにいたゲストになんて書いてあるか聞かれたのですが、読めない!日付にお寺の名前に場所でしょとみんなで解読しました。その次はイギリスのフラワーアレンジメント勉強中の女の子で、四国も回っていて、そこでは木の紙の御朱印帳に書いてもらっていました。

 ご朱印帳のルーツは僧侶たちが写経を寺院に奉納した証として与えられたもので、室町時代のころに始まったとされています。江戸時代に入ると「お伊勢参り」「善光寺参り」など、社寺参拝を目的とした庶民の旅が盛んになりました。社寺参拝が一般化したことから江戸時代後期になると、納経をしなくても、参拝をすれば御朱印が受けられるようになり、「四国八十八か所巡り」「七福神巡り」などの巡礼が流行しました。

 それまでの御朱印は寺院のものが中心でしたが、明治時代に入ると神社の御朱印が多くみられるようになりました。神仏分離政策により、寺院と神社が分けられたためです。それまでは「神仏習合」の信仰により、寺院と神社は一体だったのです。

 寺院の御朱印には、中央に本尊の名前が書かれ、それを表す梵字を刻んだ宝印など複数の印が押されます。まず参拝してから御朱印を受けることが一番大切ですが、外国人はレッドシールというそうです。

 考えてみたら、書道というものも見れるし、意味のあるものだし記念になるし、良いおみやげ品だと思います。