プロのお仕事

 二月にゲストのリクエストで誕生日の記念にプロカメラマンに写真を撮っていただきましたが、そのときお願いした方が、写真の画像処理をして、昨日USBにして送ってくださいました。ゲストの生き生きした表情が刻一刻捉えられ、もともときれいなお嬢さんですがもっともっと魅力的な姿の写真ばかりです。

 帝釈様のチケット売り場にいる女性のお嬢さんが有名な着物雑誌のカメラマンだと聞いて早速それを見たら、当たり前ですが女優さんの完璧な着物姿、綺麗に結い上げた髪、素晴らしいカメラワークの写真で、本当に凄いプロのお仕事ばかりです。こういうの見てしまうとすべてにレベルの低い私は一体何をしているんだろうと思うのですが、ただ今回送っていただいたうちのゲストの写真見ていると表情や心のさま、揺れ動く生の感情が切り取られていて、着物雑誌のどんな女優さんの写真よりも生きていると思えるのです。日本の着物にあこがれ、初めて着て見て嬉しくてしょうがない、まるでお姫様になった気分でほんの何時間を夢のように生きているゲストたち。着付けのいたらなさ、不安定なヘアスタイル、プロが撮ろうが不備は不備なのですが、それでもゲストが輝くのは、ほんとうに嬉しい気持ちでいるからでしょう。

 かなり以前に来たゲストのカップルで、明らかに夫婦でない雰囲気に柴又の参道の方にどういうカップル?と小声で聞かれたことがあったのですが、年配の男性に写真を撮ってもらっている若いピンクの髪の女性の嬉しさと恥ずかしさの入り混じった幸せそうな表情はいまだ忘れられません。ついでに彼女と一緒の私の写真を彼が撮ってくれたのですが、その写真がとても良くて、私はそれをサイトのプロフィールに使っています。写真撮られてわかったのは、実物より綺麗だとすごく嬉しいし、撮られている時心を開いているというか心を許している感が、表情に出るということです。心を写す、そうでした、この前のプロカメラマンさんは、ゲストの心を写してくれたのでした。