山羊のチーズ Goat cheese

 毎朝見ているNHKの語学講座のスペイン語、イタリア語、フランス語とそろって山羊のチーズを作って食べるシーンがあり、あまりに美味しそうで、この前伊勢丹で山羊チーズのまるい塊を買ってきました。癖があると言えばあるけど、濃い味でしばらくいろんな料理に入れて楽しみました。イタリアの専業農家の男性が牛より山羊の方が飼いやすいといってましたが確かにそうで、牧草地を駆け巡りながら美味しい草を食べている山羊さんのミルクやチーズはさぞおいしいでしょう。

 私が買ったのはフランスのチーズでしたが、ワインにしてもテレビでブドウの栽培地など見ながらいろんな特徴があり、それを生かして生産者が愛情込めて作っているのを見ていると、何の世界にでも大変だけれど素晴らしいこと楽しいことがたくさんあるのだとつくづく思います。

 天気も悪いし経済もよくない中、デパートの催事場にいる娘は大丈夫かしらと昨夜電話して長時間話しましたが、彼女なりの着物の取り組み方がユニークだけれど堅実で、そう山羊のチーズのような?テイストなのかしらと思いました。(あとで怒られそうですが)癖があるけど忘れられない、気になる味わいなのです。きらびやかでもなく大量生産もできないけどコンパクトで小回りが利いて、ちょっと偏屈だけど懐かしい温かさがある・・・世間一般の道からは外れるけれど、間違っていない感覚を持っているし、本人の顔つきがだんだん穏やかになっていくのにほっとさせられます。

 これから何が起こるかわからない世の中、とにかくよりどころにする自分をしっかり持っていれば、長い人生豊かに生きて行けるのではないか、大変な時期苦しい時期も心して乗り越えれば、また違った新しい風景を自分の中に取り入れていけるのではないかと思うし、もう何もしてあげられないけれど、私も最後までとことん努力していきます。