梅雨明け

 朝方は雨がずいぶん降っていましたが、段々晴れてきて、やっと梅雨が明けました。明日は久しぶりにゲストが来るので窓開けて風通して、残っていた抹茶で濃茶点てて飲み切ろうと、濃茶を練りながらたまたまかけていた千住真理子さんのバイオリンを聴いていました。

 あれっと思いました。お茶点てながら音楽聞くのはありなんじゃないかと。うちは見立て尽くしの半立礼なのですが、クラシックでもロック?でもかけながらお茶を点てることは特に外国人にはあっているのではないかと思いました。

 和風総本家というテレビ番組で、紡績の木のボビンを作っていた会社が業績不振になった時、たまたまリコーダーを作らないかと言われて作り出し試行錯誤の末ヨーロッパの演奏家が絶賛する楽器を作るようになったとありました。音楽家でもない日本の職人さんが自分の技術をとことん追求し妥協しないものを作ったら、遠く離れた国の音楽家たちが絶賛してくれる、凄いことだなあと思います。自分のできることを誠実にとことんやっていきましょう。

 ところで、XJapanのボーカリストだったToshlさんが、お茶の師範を持っているということを知って驚いたのですが、ファンタジーオンアイスで何人かのスケーターとコラボして、スケーターの凛とした佇まいがまさに「精心」で、真っ直ぐな心がピンと真ん中にあって、それが非常にしなやかだけど 強い、そして茶道の世界の奥深さ、芸術性、立ち振る舞いまで、感じられたそうです。 削ぎ落としていく中で生まれる、究極の美や日本の茶道の世界にも通じるような世界観、精神性、所作。私は今お茶の世界が楽しいのです。スケートはできないけどお茶はできる。

 暑い暑い夏になりそうですが、暑さも楽しみになりそうな予感がします。思い切り何かに入り込み、何かを表現できるよう頑張って行きます。