模索中

 去年お世話になった税理士さんから、今年半期分の売り上げと領収書をまとめて持ってくるように言われ整理していますが、三月四月は少し忙しかったものの五月以降本当に予約が少なく、昨日久しぶりに予約が入ってかえってびっくりしてしまいました。エアビーからも着物体験はとても増えているから、他の体験も増やしてみてはとアドバイスが来ているし、いろんな面で手伝いたいと言ってきている方々のためにも何とかせねばと毎日考えています。忙しいと余計なこと考えないけれど、時間ばかりあるとだんだんネガティブになり、自分が悪いからだと過去を振り返り激しく落ち込んでしまいます。

 今一生懸命アマゾンにいままで購入した本のレビュー出していて、外国人の着物体験やお茶体験をしていることにも触れつつ読書感想文書いたり、隣家の蔦が塀に絡みついているのを汗かきながら毎日切っているとそれはそれなりに幸せで、茨城から隔週届く有機野菜を食べたり掘り出し物の安くて美味しいワイン飲んだりしていることをエアビーの方に話した時、ベジタリアンもビーガンも増えてきているのだから有機野菜使った簡単な料理を一緒に作って食べたり音楽を楽しんだり、おうちホストではないんだけれどくつろげる懐かしい空間を作るという体験を加えたら面白いのではないかとも言われました。自分が旅行行って体験をしたとき、特にリピーターだったりしたらなじみがあるということをどう膨らませて行ったらいいかということがポイントなのかとも思います。

 それにしても日本文化に精通している外国人も増えてきて、ロシアでは日本のたい焼き店で修業した女の子がお店を開いて繁盛しているし、そこの場所を使って茶道の好きなロシアの男の子が茶道のデモストレーションをして、干菓子もキチンと出して皆にお茶の作法を教えているのを見て感心しました。十万以上かかるけれど十二単体験ができるところが京都にあるし、去年来たゲストが京都に行って華やかな着物着て、素晴らしいお茶室や庭園で写真撮って、それを十枚近く送ってくれたのを見て、うちでは満足してくれなかったのだなと思いましたが、その逆もあるし、人の心は様々です。

 基本私のやりたいようにやるという原点に戻ると、この所鬱々として自分の嫌なところばかり考えていた時、こうやって悩みやすい人もいるし、類は友を呼ぶで、今まで来たゲストの中で何人かは一緒の感覚で過ごせたのですが、それだけに固執するのはよくないし、やはり何かを味わってもらう、これをもう一度したい、もう一度見たいと心底思える何かがあるかというところがキーポイントだと思います。

 お釈迦様の教えで、仕事でも金銭的にもよい時はかえっていつダメになるかと心配だけれど、何もなくなってしまうと心配事もなくすがすがしく無一物で暮らせるとあったのを思い出し、最後は欲なく正しく人様のこと思いながら生きて行ければ良いのではないか、照る日曇る日でも日々是好日、そんなことをおもいつつ、そんな話を今度来るリピーターのインドネシアの男性にしていきたいのです。