なぜトヨタはテキサスに

 最近テキサスから来たゲストがいて、去年やはりテキサスから来た夫婦を山本亭の日本庭園を見せたら、「うちの庭の方が広い」と旦那さんに言われたことがあり、テキサスと聞くとちょっと恐怖感がありましたが、日経新聞に”今テキサスが熱い”という記事があり、テキサスの新しい情報を入れるため、熟読しました。

 テキサスは現在空前の企業進出ラッシュに沸いていて、ボーイングやフェデックス、JPモルガン・チェース、ボーイング、日本企業では三菱重工業、クボタ、大和ハウスなどが移転してきていますが、企業の動きに最も影響を与えたといわれているのがトヨタ自動車で、カリフォルニアのトーランス市からテキサスのダラス近郊のプレイノ市に移転してきて、6000人の新規雇用をテキサスにもたらしたそうです。[Toyota effect]効果[Endorsment by Toyota]裏付けという言葉が今もテキサスではよく聞かれていて、「身長で石橋をたたいても渡らないと言われたトヨタが動いたのだから、きっと何かある」そんな空気が日米の企業を問わず広がりました。

 トヨタがテキサスに新天地を求めたのは、仕事のしやすさ、住みやすさとともに、カナダ、米国、メキシコの三か国のほぼ真ん中にあり、直行便が世界244都市に毎日飛び、米国内だったらどこでも日帰り出張が可能だと言います。地理モビリティ(移動のしやすさ)が向上すると、社会的モビリティ(社会的成功の可能性)も上向くそうですが、最近ゲストに言われるのがうちが駅から2分と近いことと、柴又まで一駅ですぐ参道につながっていて行きやすいことです。道中若いゲストたちと長時間話しているので、話題をたくさん仕入れなければならないのですが、こんなに生きた教材でいろいろ学べるというのもありがたいことです。

 先ほどいつも着物をくださる方が、お友達がいらなくなったお茶道具をたくさん持ってきてくださいました。ゲストたちにはティーセレモニーは評判がよいのです。本当に皆さんに支えられて、私の体験は成り立っています。ありがたいことです。