龍とドラゴンの違い

 おとといのお客様はカリフォルニアから来たchinese-americanの姉妹でしたが、weightが共に200ポンドを超えているので着せる浴衣も帯も長いのを用意して、それでも不安でした。15分くらい早く着いた二人はすーっと入ってきて余り表情なく挨拶すると、洗面所でお化粧はじめ、ちらちらそれを見ながらそんなに極端に太っていない(失礼)と安心しましたが、23歳の172センチの妹さんは声が低く、そして普通に話す英語が早口でもないのだけれど理解できずなんでだろうと思ったのですが、中国語は話せず英語だけ、でも日本語少し勉強したことがあるそうで「ありがとう」という言葉がとてもきれいでした。暗赤色が好きな妹さんは用意した浴衣でない少し小さめなのを選び、長い湿った髪をアップにまとめ櫛と簪をさし、赤い口紅をつけて変身、そばにあった袷の着物も次々とって羽織って鏡を見ていましたが、無口かと思いきや主人ともよく話していて、愛想良いわけでもなく可愛いタイプでもないけれど独特の雰囲気を持っていて、水色の地にピンクの花柄の浴衣を選んだ六つ違いのお姉さんは妹をgloomy(暗い、陰気な)と言っていましたが、私もそっち系だから結構彼女の中に入り込んでかまっていました。刀持って写真撮って、お茶して柴又行きましたが、お寺にはあまり興味ないようで何が好きと聞くとアニメ、ゲームだそうで、明日秋葉原に行くのを楽しみにしていました。面白かったのが私が何か質問すると、答えた後で同じ質問を返してくることで、彫刻ゾーンでは宗教について三人でよくしゃべりました。キリストとブッダの違いを言っていたら、マンガの「聖☆おにいさん・saint young men」の話を持ち出し、この漫画私も好きで読んでいたので笑ってしまいました。龍の彫刻見ていて、翼のある西洋のドラゴンの方がアジアの龍より好きだといったり、(スマホに翼のあるドラゴンの絵を見せてくれました)コスプレした写真見せてくれたり随分馴染んでくれたような気がします。帰りに浴衣プレゼントしたときも帯の選択は主人の意見を聞いたり、末っ子は末っ子の感覚で人懐っこく我が道を行くみたいで、長女のお姉さんもいろいろ大変かなとふと思いましたが、あとで来たレビューに私たちはgreat conversationalistsだと書いてきて、特に主人の年代で英語を話す人はあまりいないというのですが、外国のゲストたちにとって、日本人の中高年夫婦と話し込むという経験はかなり珍しいのかもしれません。

 私の体験は癖のあるタイプに好まれるようですが、あとで写真をメールで送って妹さんの好きなアニメやゲームのこと聞いたら、いろいろ教えてくれて、助かりました。この話を次回のゲストとの会話に使います。人との出会いは大変なこともあるけれど面白いものです。