金町にて愉快な仲間たちと一緒に

 入院して二週間になる母は一進一退の状態が続き、ゲストを連れて柴又行くときもハラハラしていますが、心優しい金町の桂さんが、主人と私を誘って下さり、この前男物の素敵な着物を着こなしてくださった梅本さんと四人で、金曜日の夜、愉快なひとときを過ごさせていただきました。

 しばらく前の雨の日に,カリブ海の島に生まれ今はオランダに住んでいるゲストの母娘と一緒に電車に乗っていた時、綺麗な訪問着の上に雨コート着た外国人の姿にびっくりしたと声をかけてくださったのが桂さんで、それからまるで前世からの縁があったかのようなお付き合いをさせていただいています。経験もキャリアも桁違いなのですが、外国人のゲストと対しているのと同じ感覚で話してしまい、でも日本語なのでストレート、私の会話は直球すぎるといわれ反省しましたが、ゲストと英語で会話している時は互いに半分もわからないからかえっていいのかもしれません。

 美味しいお寿司御馳走になってからカラオケに行き、先にいらしたよそのお客様たちとも歌いあったのですが、コーラス辞めてからカラオケが楽しくて、何も考えず(発声とか)気楽に歌えるしゲストとも一緒に歌いたいといつも思っているので、他のお客様が歌っていたビートルズとかとても新鮮でした。桂さんの宝塚並みのパフォーマンスに圧倒されつつ、梅本さんの品格のある「虹と雪のバラード」に聞き入り、歌も会話も思考も人格もすべてその人のそれまで生きて来たすべてが出るのだと改めて感じましたし、こうやって堂々と生きていない人々の誹りや妬みに右往左往する必要も全くないのだなと気づかされました。

 エアビーの仕事始めてから未知の体験の連続で、それこそ裸一貫、自分の中身さらけ出してそれで勝負していますが、それ以下でもそれ以上でもない自分だけで、突然の英語でスピーチしろと言われても臆せずやれるようになりました。

 桂さんや梅本さんの歌を聴いていて、真摯な生き方をしていらした方々の懐の深さをつくづく感じましたが、久しぶりに聞いた主人の歌の音程が外れていないことにびっくり、人間はいつまでも成長進化していくものなのですね。

 楽しいひとときをありがとうございました。