Ellen!!!

 二週間ぶりのエアビーの仕事です。突然メールが来て、「今日か明日か行きたいけど、時間は早く終わらせてほしい」とのこと、ブラジルの女性でした。日曜日で主人はゴルフ行ってしまったけど、一人だけだし一応袷の着物用意して待っていたら三十分遅れで横浜から到着したのは、デパート関係の仕事していてアジアを色々回っているらしいキャリアウーマン、とても感じがよい私と同じサイズの35歳のエレンでした。

 梨とおせんべ食べてから着物を選び、袋帯を締め髪の毛をアップにして簪やお花をつけたら、本当にきれいな着物美人の出来上がり。写真撮ってティーセレモニーをしてから、そのまま柴又へ行くことにしましたが、袷の訪問着でもそんなに暑くなく、何とか大丈夫というのでほっとしたのもつかの間、草履は嫌だから黒いスニーカーで行くと言い張り、こんなに素敵な着物姿なのにと思いましたが、頑固なのであきらめ泣く泣く出かけました。子供以外こんなケースは初めてですが、道歩きながらも楽しそうで、時々「うふふ」と一人笑いしながら参道を歩いていました。彼女のスマホを渡され、あちこちで写真撮ったのですが割と注文がうるさく、顔が暗いから撮り直してとかここは動画でとか言われ必死で撮っていたら、突然持っていたポシェットがないと言い出し、焦っていろいろ探したら寺務所に届いていてほっとしました。財布もパスポートも入ってたとのこと、おいおいここがブラジルだったら持っていかれてしまったところでした。

 次女さんでお兄さんと妹さんは子持ちだけど、彼女は結婚していたと過去形で言っていたような気がします。お寺でもいろいろな質問をするし、予想外のことが本当に多くて、団子は京都で食べたけどもちもちしすぎると、自分でどら焼きやとうふアイス買うし、自主独立のいのしし年のエレンは本当に楽しかったと言って風のように去っていきました。

 いやはや無事終わってよかったけれど、予想外のことが多すぎました。でも課題がたくさん見つかったし、新たな質問事項もきちんと調べておかなけばなりません。最近鬱々としていた気持ちが一気に晴れて、疲れたけど楽しかった。九月はとても暇だったとエレンに言ったら、きもの お茶 寺で検索しても私のサイトはなかなか出てこないとのこと、まあ仕方ないです。皆さんの長い温かいレビューを見てくださるきっかけがあれば嬉しいです。このまま課題をひとつずつクリアしながらまた進んでいきましょう。