チーズはどこへ消えた? 

 日経新聞のリーダーの本棚というコーナーに載っていた大手監査法人女性理事長 片倉正美氏の読書遍歴の中に、「チーズはどこへ消えた?"Who moved my Cheese?" "It's not fair!" 」があって、有名な本だし今更と思いながら気になって調べていたら自分に照らしても納得できるところがたくさんありました。エアビーの仕事が去年はたくさん入ってきたのに今年はかなり厳しいとか、本業の整骨院やっていた時もいい時悪い時それぞれ心配の種が尽きず、結局生きている限りこのような不安な気持ちは付きまとうのでしょう。たくさん備えてあると思っていたチーズの在庫がなくなっていく、その時どうするか。Change Happens  They keep moving The Cheese. 変化を予期せよ チーズが消えることに備えよ  Anticipate Change    Get Ready For The Cheese To Move   変化を探知せよ 常にチーズの匂いをかいでいれば、古くなったのに気がつく   Be REady To Change Quickly  And Enjoy It Again & Again They Keep Moving The Cheese  進んですばやく変わり、再びそれを楽しもう   チーズはつねにもっていかれる    Move With The Cheese And Enjoy It!    the end...or isit a new biginning?チーズと一緒に前進し、それを楽しもう終わり(いや、ここから始まるのかもしれない)

 

「変化は起きる」「変化は探知せよ」「変化にすばやく対応せよ」「進んですばやく変わり再びそれを楽しもう   変化を予期せよチーズが消えることに備えよ」こういうこと、義父が夜晩酌しながらよく説教していました。戦後裸一貫で義父が築き上げたものもなくなってしまう時が来るなら、嗅覚を研ぎ澄ませて次のチーズを探しに行かなければならないのです。(私は今山羊のチーズが好きです、関係ないけど)

 アメリカで弁護士をしているナンシー・ヤマグチさんという方が仕事を始めたころ,女性だということで仕事がやりにくかった、その時の座右の銘が「酸っぱいレモンで甘いレモネードを作る」だったそうです。If life gives you lemon, makes lemonade.

 「苦難の中でもできる限りのことをする」「良くない事態が起きてもそれをうまく使えることがある」「逆境をうまく利用しろ」ということで、Lemonには果物のレモンとともに、すぐ故障する欠陥品とか役立たずのものという意味もあるそうです。運命がレモンを手渡してくれるなら、レモネードを作ってみよう。人生の過程で自分に与えられたものなんであろうと、それを最大限に活かすよう努力すれば成功することができます。たとえそれがレモンであったとしても、それで最高のレモネードを作ればいいのです。

 日本人はレモネードにちょっと馴染みがないし、ピンと来ないとこもありますが、多分この譬えはゲストと話すときいつか役に立つかもしれません。いろいろ我慢の連続だったり、いまだ抱えている問題もたくさんあるのですが、なんというか、やってやろうじゃないの、と開き直ってよいのかと思ったけれど、もしかして私は欠陥品のレモンなのかもしれないと気が付き、それが今一生懸命頑張ってレモネードを作ってみんなに飲んでもらいたいと努力しているのかもしれない。この話、使える、これをキャッチフレーズにしてみましょう。