ニュージーランドのPoi

 体験の予約の時お勧めの寿司レストランを教えてと聞いてきた親子がいて、スペイン語でボランティアガイドをしているきみこさんに外国人に好評なお店を教えてもらい、「寿司ざんまい」と連絡したのですが、その彼女たちとオーストラリアからの中年の女性二人が今日のゲストでした。

 旦那さんが日本とアメリカのハーフという金髪の細い長身のママと、クオーターで真っ黒な髪の娘さんは早めに来て、前日娘の友人のお母様から頂いたばかりのオレンジの上品なお茶の着物と青に菊が咲き乱れた訪問着を選び着付けている最中に、30分遅れでオーストラリア組が到着しました。ニュージーランド人という二人の長時間の着物選びに主人が付き合い、私が着付けた後も彼女たちの写真取りをして、刀を持たせて緋牡丹お竜のポージング撮ってもらったりして、そちらはハイテンションでみんなで爆笑していました。私は初めのゲスト組と家の中を案内したりしてましたが、この前来たシンガポールの女の子が「他のゲストと一緒だったけれどそんなに気にならなかった」とレビューに書いてきて、英語しゃべれる同士だから会話弾むだろううと初めは思っていたけれどそうでもない時もあり、自由気ままなニュージーランド組に日本のルーツを持つゲストのお嬢さんがちょっと振り回されている感があって、申し訳ない気がしました。

 柴又でもニュージーランド組は陽気でイングランドから来た行きずりの旅人ににラグビーの話題を振ったり、別れ際にはポイというハカ(ニュージーランドのマオリ族の戦士が闘いの前に手を叩き、足を踏みならして自らの士気を高め、相手を威嚇するために舞う民族舞踊)と対になる紐の先におもりがついたパフォーマンス・ジャグリング道具を二組プレゼントしてくれました。 ポイとはマオリ語でボールというを持つそうですが、今頃マオリ族の方なのかしらと気が付き、髪飾りも七五三のキラキラするのつけて喜んでいたし、帰り際熱いキスを私たちにしてくれ、ほんとに楽しかったと帰りましたが、私は翻弄されっぱなしで唖然としていました。最近こんなケースが多くなってきて、こうしようと持っていくのではなく、お釈迦様の手のひらで自由に遊んでいるというか違う民族の文化を目一杯楽しむテンションの高さは凄いなと思います。あんまり細かく考えるのはやめて、ポイを回す稽古しましょう。結構難しい!