ハードな一日

  昨日は穏やかなお天気で、5時半に起きてゴルフに行ってしまった主人も午前中着物を着に来たアメリカ人と日本人の奥さん、その友達の日本人もラッキーだなと思いながら、私はひたすら着付けに没頭しました。

 今日のお客様ははエアビーのゲストではないのでただ着物を着せればいいのですが、なんとなく気持ちがわからないままやっているのでちぐはぐな気がしていました。来たときからあまり笑顔のないアメリカ人の彼はポニーテールでとても頭がよく日本大好きというけど、着物は奥さんのリクエストできたのかしら、積極的ではないので結構苦戦しつついつもの陣羽織のアンサンブルを着せ、女性陣には紺の菊の訪問着とスカイブルーの訪問着をゴージャスに着せたのですが、支度できて皆さん揃った時、うーん綺麗じゃない・・写真も撮らなかった・・目の大きなきれいなお嬢さんたちなのになんでなんだろう。60代70代でも、肌の色が何色でもゲストたちが一生懸命着物選んで着付け終わってふっと見上げた時、いつもはああ綺麗と思わず口から出てしまうのに、今日はどうしてなのでしょう。

 アメリカの大学卒業した学友だとか、三人でよどみなく英語で会話して楽しそうにしているのですが、着物に対する知識というより、愛情が稀薄というか、自分自身に対する執着がない、頭のいい子たちでしょうにふとそんなことを思ってしまいました・・私の着付けに問題があることも多々あり、それで綺麗に行かなければ私の責任ですが、不安な着付けでもお外に出た時ギャラリーが息を呑むほど美しいゲストもたくさんいました。そういえば自分の意志で来ないでお付き合いできた中国の女性もこんな感じだった、着物を着る覚悟というのが着物姿を綺麗に見せる一番の要素なのかもしれません。

 今日は午後母を退院させ新しい施設に搬送するのでタクシー飛ばして一時に病院に入り、老健の施設の車で介護施設に無事入居、検診受けてから部屋に入りましたが、今日は寝る日の様で母は昏々と寝ています。荷物を整理し手続きを終え五時過ぎに帰りましたが、スマホを母の部屋に忘れ自分でよほど疲れているのかとあきれてしまいました。主治医の先生によく生きて退院できたよ、と言われたのですが母の生命力というのは計り知れないものがあり、点滴なしでこの施設でどれだけ過ごせるのか本当に未知の世界です。日に日に認知度を増す姑の行動と思考回路見ながら、この変わり目をどうしのいでいくか考えながら、スケート選手権を夜ハラハラしながら見ていて、どんなに疲れていようが何があろうが、好きなものがありそれで何かを表現しようという純粋な熱意とそれを支え応援する多くの力があれば、前に進んでいけると改めて感じました。今、多分正念場です。何かが変わり、何かが見えて来ようとしています。