闇の中の魑魅魍魎

 一日で終わる家族葬が二月五日に決まり、神奈川のお寺から住職さんにも来ていただけることになり、少しほっとしているところへ、魑魅魍魎どもの跋扈がはじまり、葬儀費用を負担せよだの、親の葬式も無視するだの訳の分からないことを言って蠢いております。おもしろいもので、どこにもこの体の輩はいるのです。私にできることを一つ一つやって、何とか母を神奈川の山奥のお寺のお墓に連れて行かなければなりません。

 考えて、本質を考えて、破壊と再生のこの年に、この試練に対処していきましょう。母に着せる着物を考えていますが、この前富山から送られてきたうす紫の色無地に、富士山の絵の作家物の帯を締め、佐賀錦の薄緑の帯締めを締めようと思っています。皆様から寄せられた心のこもった温かい着物を着て、きれいにして父のところへ行ってもらいましょう。まだ寒いのです。綺麗な道行着とショールも入れなくては。