節分のゲスト

  節分とは季節の分かれ目という意味であり一年で一番寒い日ですが、冬が終わって春になることを意味しているそうです。日本では季節の変わり目には鬼がやってくるといわれ、鬼を追い払ういろいろな行事があるのですが、帝釈天でも参道の店主たちが鬼になり、近所の東部屋の力士たちも裃を付けて豆まきをするそうで、ちょうどこの日にやってきたオーストラリアの19歳のトリ(ヴィクトリアの愛称)とギャビーは黒と赤の大振袖を着て恥ずかしいと言いながら柴又行きの電車に乗りました。

 次の日の母の納棺の儀式のため、午前中に左前に着物を着せる練習していたら気が滅入ってしまい、ゲストと明るく話しながら柴又案内する自信がなくなってしまったので、若い子が大好きな主人に一緒に来てもらったのですが、スイカをチャージしたり買い物したりするのにゲストからちょっと離れても、主人が話しててくれるのでとても楽だし、たいしたこと話していないのですが凄いなと私でも思ってしまいました。お寿司屋さんで売っている恵方巻買ったり団子買ったり節分の豆をもらったり、今日のゲストはラッキーだねと言いながらいろいろ買い込み、うちへ帰って着物を脱いでみんなでたくさん食べました。私たち年寄り二人、若い子とつるんでこうやってもてなしが出来ることが楽しいしとても幸せです。鬼は出ていって、福は来る。トリとギャビーは綺麗な福でした。彼女たち連れて参道歩いてたら、通りすがりの女性に「おめでとうございます」と声をかけられました。ん?成人式と思われたのかしら?