麻布十番 とらや帽子店

 気持ちよく晴れた昨日の土曜日、三回目の麻布十番探訪をしましたが、今回は帽子屋さんへ行くのが目的でした。初めて麻布十番行った時、たまたま見かけた帽子屋さんの外に出ていたバーゲンの帽子が可愛くて、試してみたかったのですが、夫と一緒だったので諦めて通り過ぎました。当分マスク生活だし、最近後頭部の白髪が見えるのが嫌でそこを隠す帽子が欲しかったのです。ちゃんと番地も調べて道に迷わずお店に着くことが出来ましたが三人お客様がいて、私は外に置いてあった帽子を見ながらこのお客様たちがが何を選ぶのか興味深々でした。大きなポンポンの付いたベレー帽のような帽子を色違いで娘さん二人が購入、一緒にいた年配の男性が素敵な野球帽のような帽子をかぶっていたのですが、お店にあった帽子を試してみたらよく似合い、なんとそれを娘さんがお父さんに買ってあげていました。ここら辺の人は裕福だなあ!と思いながら店主との会話を聞いていると、銀座もいいけど高い帽子しか置いていないが、このとらや帽子店はリーズナブルのも、ちょっと高いものも置いてあって買いやすいとのことでした。娘さんがカードで三つの帽子を買って、お父様はそのまま新品を被って颯爽と出ていかれた後は、私の番です。ちらちら値札を見ながら帽子探していたのですが、明るいグレーのベレー帽被って、スカート部分のわきに少しプリーツの入った洒落たワンピースを着た女主人に似合う帽子を選んでもらいました。ネイビーと黒とグレイのベレー帽のどれがいいかと試しながら、マスクした66歳のおばさんがベレー帽被る意味考えて居たら、ふとの紺の結城紬の着物着てベレー帽被ったらどうかと気が付きました。娘はそんなこと日常茶飯事にしているスタイルですが、私がやるのは勇気がいるし、似合うかも疑問です。柴又へいくのももうためらわれるし、どこへ着て行ったらいいのかと思った時この麻布十番なら大丈夫かと気が付き、誰も知らない街だし、とらや帽子店の女主人に見てもらうこともできると思い、グレイのベレー帽買って被り方もレクチャーしてもらいました。

 今度ここに来るときは着物着てベレー帽被ってイタリアの直営店でチーズや生ハムを買って、多分近くにあるレバノン料理店に行ってみましょう。攻撃的に?着物を着たくなっていたのですが、私くらいの年配の外国人が帽子をかぶって着物を着るとどうなるかいうコンセプトを試してみることにします。勿論マスク付けてだから、それも加味しての着物ファッションはどうあるべきか?にわかに楽しくなってきました。