キャサリンのレビュー

 沖縄から来たアメリカンファミリーのママ、キャサリンからレビューが来ました。コロナ感染が始まってから一年に一回ゲストが来るかどうかという状況で、久しぶりにレビューを読んで驚いたのは、ママは予約をしてうちへ来るまでのメールのやり取りを、高評価してくれている事でした。パソコンでメールのやり取りをするのは、優秀な翻訳機能の助けを借りることが出来るので、いくらでも細かいことが書けるのですが、いざ会話になると、USAとオーストラリアのネイティブは早口でわからないのです。ママのレビューを読んで、わからない長い単語が多く、これをしゃべられたら手も足も出ない、と思いつつ、accommodating(kind) outstanding(excellent) などなど、( )の言葉しか使わない私は、たとえ新しい言葉を調べても、それをとっさに使えることはないと諦めています。読むほうがまだ大丈夫だろうと、図書館からサイデンステッカーさん訳の谷崎潤一郎の「細雪」を借りてきて、日本版と並べて少しづつ読んでいますが、先の長い長い話です。

 異国人と交流して一番面白いのは、未知の感情、未知の言葉、未知の表情をいかに理解するか、想像するかで、息子曰くサラリーマンの世界を知らず、自営業一筋の世間知らずの私のすべての抽斗を探りながら、相手の懐に入っていくことです。勿論ベースは着物を着て日本の文化を味わうということなので、その辺は楽なのですが、その後の雑談やアフターケアは夫の方が上手くて、仕事を今はしていないパパは、夫になぜ接骨院をやめたのかと聞き、今は株の取り引きdealing stockをしていると答えたら、話に乗ってきたとのこと、コロナ禍ではネットで出来る仕事は貴重ですが、株も浮き沈みが激しくて、今は特にウクライナ紛争の影響で大変です。

 相手がどこの国の人で、どんな仕事していて、どんな考え方をしているのかで使う単語や語彙が違うのかもしれないのですが、観光で来る外国人はまだ少ないだろうし、今回のファミリーも良く来られたなと思いながら、今までとは違って、ちょっと特殊な感じのなっている気もします。

 三月末から立て続けにいろいろな出来事や出会いがあり、外国人日本人を問わず、着物を着たいという気持ちを持っている方々が来て下さったり、また神戸から二箱着物や小物を送って下さると連絡が入ったり、毎日何かの動きがあります。今すべきことをとにかく一生懸命やらなければならない、そんなに時間は残されていないのかもしれません。