未来の救済 2024年3月17日

 時系列を複数使って作られた映画や小説を見たことがありますが、一年間ブログのサイトにログインできなくて、やっと再開して過去の事を書いている時、今この時のことがとても大事だと思えて、記憶力が衰えてきたこともあり、過去と現在を並列して記憶していきます。

 義母が2月に亡くなり、3月30日まで毎日四十九日ローソクを週ごとに替えて灯して拝んでいます。今日からお彼岸なので、昨日お墓掃除に行き、納骨前の段取りを決めてきたのですが、先だって義母の新しいお位牌が葬儀社から届きました。今は白木の大きいお位牌に戒名が紙で貼ってあるのですが、四十九日に此れをお寺に納め、ご先祖様と同じお位牌を仏壇の中に並べるのです。

 義母の新しいお位牌を見るたびに、私は万感胸に迫り、どうしても涙を押さえることができません。仲の良くない嫁姑だったけれど、お彼岸やお盆にはすべてのお位牌を出して綺麗に拭き、何十年も義母と一緒に仏壇の中を掃除して花やおはぎや果物を供えてきました。彰義隊の末裔のひいおじいちゃま、兼三おじいちゃん夫婦、さだお母さん、義父、若くして亡くなった義父の弟妹と順番に丁寧にお位牌を揃えていたけれど、二人でそれをしてきたけれど、今度はそこに義母の位牌を並べるということが、私にとって物凄い衝撃なのです。あんなに大変な存在だった義母が死んで、49日間沢山の仏様と一緒に拝んで、修行の旅をして、そしてお位牌になって仏さまのそばに行く、私はずっとそばにいることが出来た、これが成仏することだということを、肌身に感じた時、あれほどつらくて苦しくて息ができなかった日々が私にとって必要だった、あれがみんな私の修業だったということがわかったのです。

 今日から六七日に入り、弥勒菩薩様がえがかれたろうそくを灯します。傍に書かれた文字は、「未来の救済」でした。仏様は、私たちの未来をも、救済して下さるのです。